銀『塩』鐵道の夜

銀『塩』鐵道の夜

タグ:倉吉線

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C11のいるシーンで、一番似合うのはこんな列車を牽いているところだろうか。

「ネオパン」復活の報に接し、その原動力となったちょっぴりいい話を聞くと、
令和でのC11ミキストの再現も、何だかあながち夢物語とも言い切れない気がしてきた。


【 倉吉線 西倉吉 / Minolta SR-T101 135mm F3.5 Neopan SSS / Mar.'74 】


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川端新二さんは、著書でC58やC11は入換用にはもったいない機関車と評しておられる。

確かにC11というカマは、機能美という形容が当てはまる、素人目にもバランスのとれた、いい機関車に映った。

現役時代は、客貨問わず日本各地どこの風景どんなシーンにもしっくり馴染んでいたように思うが、そんな普段着のC11の何気ない日常を、もっともっと記録しておくべきだった・・・


【 倉吉線 打吹 / Minolta SR-T101 55mm F1.7 Neopan SSS / Mar.'74 】


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変化に乏しい沿線風景。集落に見つけた茅葺き屋根の民家も、俯瞰でしか蒸機と
絡められそうにない。

ならば・・・と此処に登ってみたものの、眼下には雑然とした風景が広がっていた。

やがてやってきた、せっかくの混合列車も貨車一両のみではそれとは判別できず、
何とも不完全燃焼の春霞の倉吉線。

【 倉吉線 西倉吉-打吹 / Minolta SR-T101 200mm F4.5 Neopan SSS / Mar.'74 】


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珍しく雨の日の写真、それも大雨。2014年UPの中からは、この倉吉のC11をピックアップしてみました。昭和49年・高2の春休み、山陰への単独撮影行からの1枚です。本州最後の蒸機の牙城となった山陰には、D51だけでなく、C57、C56、そしてこのC11と何種類ものカマが残ってくれていたのに加えて、ちょうどそれらの線区をカバーする山陰均一周遊券の設定があり、北海道周遊券の半額以下の価格も魅力でした。

好ましいレンガ造りの給水塔を背景に、倉吉駅のホームからでも容易にバルブ撮影ができる絶好のローケーションなのに、この日の夜は土砂降りの雨。ホーム端には屋根があるはずもなく、やむを得ず一旦改札を出て、傘をさしてトボトボと駐泊所まで歩いていき、矩形庫の中で雨宿りしながら撮った記憶があります。

辺りはとにかく真っ暗。尾灯を点けたまま給水中のC11の炭庫側には、これっぽっちも照明が当たっておらず、表情も全くわかりません。仕方なく山陰線の列車の光跡で変化をつけました。カマはC1141[米]、後に倉吉線のSLさよなら列車を牽くことになる例の“お化けツバメ”ですが、貴生川駐泊所に在籍して信楽線にも入線した元亀山区のカマだったとは、この時は全く知りませんでした。

3月下旬と言えば、北海道なら雨ではなく未だ十分雪が期待できますが、安価な周遊券に加えて頭にチラつく受験勉強の強迫観念から北海道行きを諦め、安易に山陰を選んだであろうことは想像に難くありません。もし、名取RM前編集長と同じこの年の春休みに意を決して渡道して、1年早く冬の北海道の魅力いや魔力に取り憑かれていたら、何かの歯車が狂って、ひょっとしたら違う人生を歩むことになったかもしれない・・・そんなあらぬ妄想さえしてしまう、あの春の怠惰な山陰撮影行を思い起こす1枚です。

【 倉吉線 倉吉 / Minolta SR-T101 55mm F1.7 Neopan SSS / Mar.'74 】

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ミキストの来る小駅で見つけた、 野に咲く梅。

41年前の今日、昭和49年3月29日の朝。

春うらら。ヒバリのさえずりを遮って、汽笛一声・・・

(倉吉線 上灘 / Minolta SR-T101 135mm F3.5 Neopan SSS / Mar.'74)

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